プレミアリーグ海外組選手

鈴木彩艶、PSG破談から一転EL王者アストン・ヴィラへ完全移籍 日本人史上最高額タイの移籍金

アストン・ヴィラは8月19日、パルマ・カルチョから日本代表GK鈴木彩艶が完全移籍で加入すると発表した。移籍金は移籍市場に詳しいファブリツィオ・ロマーノ氏によると、固定費3000万ユーロ(約55億円)に追加条項500万ユーロ(約9億円)を加えた最大3500万ユーロ(約64億円)。これは元日本代表MF中島翔哉のアル・ドゥハイル移籍と並ぶ日本人史上最高額タイという。

今夏はパリ・サンジェルマン(PSG)からも関心が寄せられ、移籍金3500万ユーロ・2031年6月までの5年契約という条件で合意に達しメディカルチェックも予定されていたが、代理人の手数料をめぐって交渉が土壇場で破談。守護神エミリアーノ・マルティネスの去就が不透明だったアストン・ヴィラが再びパルマと接触し、急展開でまとまった。

23歳の鈴木は浦和レッズ、シント・トロイデンを経て2024年夏からパルマで正守護神を務め、2シーズンで公式戦59試合に出場しセリエA残留に貢献。今夏のFIFAワールドカップ2026でも全4試合に出場し評価を高めていた。新天地アストン・ヴィラは昨シーズン、ウナイ・エメリ監督のもとクラブ史上初のヨーロッパリーグ優勝を果たした名門で、鈴木はクラブ史上初の日本人選手となる。

プレミアでの初勝利に貢献

鈴木は加入後、プレミアリーグ第5節までの4試合すべてで先発。ただしアストン・ヴィラは9月中旬まで、リーグ戦で1分け3敗と勝ち星がなかった。それでもチャンピオンズリーグとカラバオカップでは白星を挙げており、ホームやアウェーを問わず国内リーグ戦での3ポイントが待たれていた。

その状況で迎えた9月19日のトッテナムとの敵地での一戦は、序盤にスパーズが主導権を握る展開だった。鈴木は10分と21分にサヴィオが立て続けに放ったシュート、20分のアーチー・グレイのシュートに鋭く反応して失点を防いだ。ヴィラは前半アディショナルタイムにヨハン・マンザンビのゴールで先制。後半は鈴木のロングフィードからニコラス・ジャクソンが収めて67分に追加点を挙げ、79分にはエミリアーノ・ブエンディアが強烈なミドルシュートを決めて3-0とリードを広げた。

その後、トッテナムは86分と90+8分に得点して2点差に迫ったが、ヴィラが3-2で逃げ切り、リーグ戦初勝利を手にした。鈴木はコーナーキックやクロスへの対応でも落ち着いたプレーを見せ、エメリ監督も試合後に鈴木のパフォーマンスを称賛している。移籍市場の最終盤まで続いた獲得劇を経て、鈴木は加入から約1か月で新天地の守護神として存在感を示した。

出典: サッカーキング / サッカーキング(トッテナム戦)

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