【当時の報道から】噛みつき事件からの電撃移籍 – スアレス、出場停止のままリヴァプールへ
2010年11月、アヤックスのエースFWルイス・スアレス選手がPSVエインドホーフェン戦の終了間際、相手のオトマン・バッカル選手の肩に噛みつくという事件を起こした。試合中に主審は目撃できなかったものの、試合後の映像検証を経てオランダサッカー協会は2010年11月24日、スアレス選手に対しリーグ戦6試合とカップ戦1試合、計7試合の出場停止処分を科した。
この処分により2011年2月4日まで公式戦への出場ができなくなったスアレス選手だったが、結果としてアヤックスでプレーする機会は二度と訪れなかった。出場停止期間中の同年1月、約2250万ポンドという巨額の移籍金でリヴァプールへの完全移籍が決定的となり、そのままアヤックスを離れることになったのだ。出場停止処分を受けたまま新天地でのキャリアをスタートさせるという異例の移籍劇は、当時のイギリス・オランダ両国のメディアで大きく報じられた。
この一件はスアレス選手のキャリアを象徴する出来事としても知られ、後年イングランドやスペインでも度々物議を醸す場面が報じられることになるが、アヤックス在籍最後の年に刻まれたこのエピソードは、彼の規格外の才能と危うさが同居する選手人生の始まりを象徴する出来事として記憶されている。
出典: UEFA.com / All Football