【当時の報道から】VA-OM事件:マルセイユの八百長工作を告発した一人の選手
1993年5月20日、バランシエンヌのスタッド・ニュンジェッセで行われたリーグ最終節前のオリンピック・マルセイユ戦。マルセイユは1週間後に控えるUEFAチャンピオンズカップ決勝(対ACミラン)に主力を万全の状態で送り出すため、この試合を「無難に」乗り切ろうと画策していた。
マルセイユ会長ベルナール・タピ氏らはバランシエンヌの選手ホルヘ・ブルチャガ選手とクリストフ・ロベール選手に金銭を渡し、試合で手を抜くよう持ちかけた。しかし同じくアプローチを受けたジャック・グラスマン選手はこれを拒否し、事態を公に告発。フランスサッカー界を揺るがす大スキャンダルとなった。
マルセイユはこの試合の6日後にチャンピオンズカップで優勝を果たしたが、後にリーグタイトルを剥奪され2部降格処分を受けた。バランシエンヌもこのシーズンはリーグ成績不振により降格となったが、内部から不正を告発したグラスマン選手の勇気は、その後のフランスサッカー界で「フェアプレーの象徴」として長く語り継がれている。
出典: Wikipedia