バレンシア秘話・裏話

【当時の報道から】優勝の5日後に解任 – クーマンが火を付けた「内乱」とバレンシアの苦いコパ・デル・レイ制覇

2007年11月にバレンシアの指揮官に就任したロナルド・クーマン氏は、就任早々に大胆な改革に着手した。当時のキャプテンだったダビド・アルベルダ選手、GKサンティアゴ・カニサレス選手、そしてミゲル・アンヘル・アングロ選手という、実績あるベテラン3人をチームから外し「この船に乗りたくない者は、船を降りればいい」と公言したのだ。

この決断はロッカールームに深刻な亀裂を生んだ。20年近くクラブに尽くしてきたアルベルダ選手は「屈辱を受けた」と感じ、契約解除を求めて法的措置に訴える事態にまで発展。当時の空気は、ある選手が「まるで葬式のようだった」と振り返るほど重苦しいものだったという。

混乱したロッカールームを抱えながらも、チームはコパ・デル・レイでは勝ち上がりを見せ、2008年4月16日の決勝でヘタフェを3-1で下し優勝を果たした。しかしリーグ戦では低迷が続き、優勝からわずか5日後の4月21日、アスレティック・ビルバオ戦での大敗を機にクーマン監督は電撃解任された。ベテランを排除したことで生まれた混乱が、皮肉にも残った選手たちの結束を強める形でタイトルにつながったとも評される、後味の複雑なシーズンとなった。

出典: Bleacher Report / Squawka / Al Jazeera

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