【歴代監督列伝】ロベルト・マルティネス(2009-2013):クラブ史上最高の栄光をもたらした指揮官
ロベルト・マルティネス氏は2009年7月1日、スティーヴ・ブルース前監督の後任としてウィガンの指揮官に就任した。就任から2013年6月30日の退任まで在任期間は1460日、指揮した公式戦は175試合、勝ち点平均は1.14を記録した。
元スペイン人MFのマルティネス監督は、堅守速攻が主流だった当時のプレミアリーグ下位クラブにあって、ボール保持を重視するパスサッカーを志向したことで知られる。資金力に乏しいウィガンを率いながらも、リーグ戦では強豪相手に度々金星を挙げ、独自のスタイルを貫いた指揮官として高く評価された。
その集大成となったのが最終シーズンとなる2012-13シーズンだ。FAカップではエバートン、ミルウォールを撃破して勝ち進むと、決勝ではマンチェスター・シティを1-0で下し、クラブ創設以来初となるメジャータイトルをもたらした。一方でプレミアリーグでは18位に沈み、同シーズンでの降格が決定するという明暗が分かれる結果となったが、それでもFAカップ優勝はマルティネス政権、そしてクラブの歴史における最大の栄光として刻まれている。
タイトル獲得からわずか1か月後、マルティネス監督はエバートンの新指揮官に就任することが発表され、ウィガンを去った。主力FWアルナ・コネ選手ら複数の選手も後を追う形で同クラブへ移籍しており、栄光の直後に主力が入れ替わる転換点となった。
出典: Transfermarkt