日本代表監督列伝(日本代表)

【監督列伝】池田太 なでしこジャパンを2023年女子W杯8強、パリ五輪8強へ

池田太氏は1970年10月4日、東京都生まれ。なでしこジャパンの監督を、2021年10月から2024年8月まで務め、44試合27勝6分11敗の成績を残した。

2023年の女子W杯では、グループで3戦11得点無失点の首位通過(宮沢ひなた選手が得点王)、準々決勝でスウェーデンに1-2で敗れて8強(2023年女子W杯の総括)。2024年のパリ五輪でも、準々決勝まで進んだ。

浦和レッズの守備陣から指導者へ

東京都の小金井市に生まれ、武南高校ではセンターバックとして、3年時の1988年に高校総体でベスト4、高校サッカー選手権でベスト8に進出し、大会優秀選手に選ばれた。青山学院大学では1年目から主力として、チームの関東大学リーグ1部昇格に貢献し、バルセロナ五輪の代表候補にも名を連ねた。Jリーグが開幕した1993年に浦和レッズへ入団し、左サイドバックなどとして出場。ギド・ブッフバルト氏らと守備を支え、1994年シーズンには、チームで最も成長した選手と評価された。1996年限りで現役を引退した。

引退後は、浦和のユースやトップチームのコーチを長く務め、2012年からは、アビスパ福岡のヘッドコーチとして、成績不振による監督交代後には監督代行も担った。

U-20女子代表で世界一

2017年にU-19日本女子代表の監督に就任し、同年のAFC U-19女子選手権で優勝。翌2018年のU-20女子W杯(フランス)では、日本を初優勝に導いた。この年のAFCアニュアルアワードで、AFC会長特別賞を受賞している。その後、U-17日本女子代表の監督代行も兼ね、育成年代を統括した。

なでしこジャパン監督:2大会連続の8強

2021年10月、高倉麻子氏(高倉氏の列伝)の後任として、なでしこジャパンの監督に就任した。育成年代の選手を数多く知る指導者として、若い世代を積極的に起用し、世代交代を進めた。

  • 2023年8月:女子W杯(オーストラリア/ニュージーランド)で、グループ3戦11得点無失点の首位通過。宮沢ひなた選手が5得点で得点王に輝いた。準々決勝でスウェーデンに1-2で敗れて8強
  • 2024年夏:パリ五輪でも準々決勝に進出(女子五輪まとめ)
  • 2024年8月:契約満了で退任。後任は、ニルス・ニールセン氏(ニールセン氏の列伝)

攻撃的なサッカーで、大会ごとの得点を増やし、W杯グループリーグでは、毎試合複数得点を挙げる勢いを見せた。一方で、決勝トーナメントでは、堅い守りの相手に課題を残し、準々決勝の壁を越えられなかった。

指導スタイルと評価

Jリーグの浦和や福岡で、トップチームと下部組織の両方を経験した経歴を生かし、育成年代の選手の特徴を熟知した上で代表へ引き上げた。U-20W杯優勝という国際大会の実績を、A代表の指揮へつなげた点は、日本の女子サッカーの育成体制の成果としても語られている。

退任後

退任後の2025年1月にはタイ女子代表の監督に就任し、同年8月まで指揮を執った。2026年には、WEリーグのマイナビ仙台レディースのアドバイザーを経て、同年6月に監督に就任することが発表されている。日本の女子サッカーの現場で、選手たちを育てる仕事を続けている。

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