【監督列伝】ロナルド・クーマン(監督編) 2度の代表監督、EURO2024ベスト4から2026年W杯ラウンド32敗退まで
ロナルド・クーマン氏は、現役時代、バルセロナのフリーキックで1992年の欧州チャンピオンズカップを制した名DFとして知られ(選手列伝はこちら)、指導者としては、アヤックス(2001-02シーズンのリーグ・カップ2冠)、PSV、バレンシア(2007-08シーズンのコパ・デル・レイ優勝)、バルセロナ(2020-21シーズンのコパ優勝、2021年10月に解任)、サウサンプトン、エバートンで指揮を執った。
オランダ代表の監督は、2018年2月から2020年8月と、2023年1月から2026年6月の2期。1期目は、2018-19のネーションズリーグ準優勝(決勝でポルトガルに0-1)に導き(2018-19の総括)、2期目は、EURO 2024でベスト4(準決勝でイングランドに1-2)に進んだ(EURO 2024の総括)。2026年のW杯では、グループFを首位通過(7点)したが、ラウンド32でモロッコにPK戦で敗れて、オランダ代表として史上最も早い敗退となり、6月30日に辞任を表明した(2026年W杯の総括、辞任の記事)。
クラブ監督としての歩み
| 時期 | チーム | 主な実績 |
|---|---|---|
| 2000〜01年 | フィテッセ | 監督キャリアの出発点 |
| 2001〜05年 | アヤックス | リーグ2回(2001-02、2003-04)、KNVBカップ(2001-02)、スーパーカップ(2002) |
| 2005〜06年 | ベンフィカ | ポルトガル・スーパーカップ(2005) |
| 2006〜07年 | PSV | リーグ優勝(2006-07) |
| 2007〜08年 | バレンシア | コパ・デル・レイ優勝(2007-08) |
| 2009年 | AZ | オランダ・スーパーカップ |
| 2011〜14年 | フェイエノールト | 2012年にリヌス・ミケルス賞(年間最優秀監督) |
| 2014〜16年 | サウサンプトン | プレミアリーグで月間最優秀監督に3回選出(通算) |
| 2016〜17年 | エバートン | プレミアリーグで指揮 |
アヤックス、PSV、フェイエノールトというオランダ3強のすべてで、選手としても監督としても活動したのは、クーマン氏だけとされている。
第1期:2018〜20年
2018年2月にオランダ代表監督に就任。W杯ロシア大会に出場できなかったチームの再建を任され、ファン・ダイク氏(選手列伝はこちら)を主将に、デ・ヨング氏(選手列伝はこちら)、デ・リフト氏、ワイナルドゥム氏らを軸にした新チームを作り上げた。初代UEFAネーションズリーグ(2018-19)ではグループでドイツ、フランスを上回って首位となり、ファイナルでは準決勝でイングランドを延長で3-1と破ったが、決勝でポルトガルに0-1と敗れて準優勝に終わった。2020年8月にバルセロナ監督への就任のため退任した。バルセロナでは2020-21シーズンにコパ・デル・レイを制したが、2021年10月に解任された。
第2期:2023〜26年
- 2023年1月:再びオランダ代表監督に就任
- EURO 2024:準決勝進出。準決勝でイングランドに1-2(EURO 2024の総括)。ガクポ氏(選手列伝はこちら)が大会得点王(同数を含む)に
- ネーションズリーグ2024-25:準々決勝でスペインとの2試合合計5-5、PK戦4-5で敗退(2024-25の総括)
- 2026年W杯:グループFを首位通過するも、ラウンド32でモロッコにPK戦負け(2026年W杯の総括)
2026年6月30日に辞任を表明。後任にはシャビ・エルナンデス氏(監督列伝はこちら)が就任した(辞任の記事)。
戦術と評価
代表監督としては、ファン・ダイク氏を軸にした守備の安定と、若い世代の積極的な起用が特徴だった。選手時代に攻撃的なDFとして名を馳せたクーマン氏が、監督として最終ラインの安定を重視した点は興味深い。ネーションズリーグ準優勝、EURO 2024ベスト4という成績は一定の評価を得たが、2026年W杯では期待に届かなかった。
出典: Wikipedia(英語版)ほか