【監督列伝】シャビ・エルナンデス オランダ代表の新監督、ハッペル以来の外国人監督
シャビ・エルナンデス氏は1980年1月25日、スペイン・タラサ生まれ。現役時代は、バルセロナ(公式767試合85得点)、アル・サッドでプレーし、スペイン代表としては、133試合13得点。2008年、2012年の欧州選手権と、2010年のW杯を制した。
指導者としては、アル・サッド(2019年5月〜2021年11月)、バルセロナ(2021年11月〜2024年5月、ラ・リーガ2022-23シーズン優勝、スーペルコパ2023)を率いた。2026年8月にオランダ代表の監督に就任し、クーマン氏の後任となった。オランダ代表を外国人が率いるのは、1978年のハッペル氏以来となる。初戦は、2026年9月24日のネーションズリーグ・ドイツ戦(1-1)だった(ドイツ戦の結果、初陣メンバー発表)。
ラ・マシア育ちの司令塔
シャビ氏は11歳でバルセロナの下部組織「ラ・マシア」に入り、1998年8月、18歳でマジョルカ戦でトップチームデビューを果たした。バルセロナでは公式戦767試合85得点を記録し、この数字は長くクラブの最多出場記録だった(のちにメッシ氏に抜かれた)。2008年から2015年にかけては、イニエスタ、ブスケツとの中盤で、ラ・リーガ5回、コパ・デル・レイ3回、チャンピオンズリーグ3回、2度の3冠(2008-09、2014-15)を経験した。ボールを受け、ボールを出し、常にスペースを探す「パスの名手」として知られ、ペップ・グアルディオラ氏のもとで、クライフ氏(選手列伝はこちら)が持ち込んだ「ティキタカ」の中心となった。得意技は360度のターンで、「ラ・ペロピーナ」と呼ばれる。
スペイン代表での輝き
- 1999年:U-20 W杯(当時のFIFAワールドユース)優勝
- 2000年:シドニー五輪で銀メダル
- 2008年 EURO:優勝。大会最優秀選手に選出
- 2010年 W杯:優勝。大会の平均パス成功率は約91%とされる
- 2012年 EURO:優勝。決勝で2アシスト
2014年のW杯後に代表を引退。代表通算は133試合13得点だった。2009年のFIFA世界年間最優秀選手、バロンドールでは3位。2010年、2011年のバロンドールでも3位に入った。オランダ代表との関わりでは、2010年W杯決勝でスペインがオランダを延長で下した際のメンバーの一人でもある(2010年W杯の総括)。
アル・サッド:指導者の第一歩
2015年からアル・サッドで4年間プレー(82試合20得点)し、2019年に引退。同年5月にはそのままアル・サッドの監督に就任した。約2年半、97試合の指揮で7つのタイトルを獲得し、2020-21シーズンにはカタール・スターズリーグ優勝と年間最優秀監督賞に輝いた。2021年11月にバルセロナ復帰のため退任した。
バルセロナ監督:2021〜24年
2021年11月、クーマン氏(監督列伝はこちら)の後任としてバルセロナの監督に就任。就任後は、厳しい規律の導入などでチームの再建に取り組んだ。2021-22シーズンは9位から2位まで順位を上げ、2022-23シーズンにはスーペルコパ・デ・エスパーニャ(決勝でレアル・マドリードに3-1)と、ラ・リーガ優勝(2018-19シーズン以来)を達成した。一方でチャンピオンズリーグは、グループステージで2シーズン連続で敗退。2024年5月に退任した。
オランダ代表監督就任と期待
2026年8月12日、KNVBは、シャビ氏が4年契約でオランダ代表の新監督に就任することを発表した。ハッペル氏(監督列伝はこちら)以来の外国人監督で、クライフ氏以来の「バルセロナ流」の継承者として注目を集める。2026年W杯でクーマン氏(辞任の記事)が辞任した後の再建を託された。初陣となったネーションズリーグのドイツ戦(2026年9月24日)は1-1の引き分けで、初招集のファン・ボメル選手が絶妙なアシストを見せ、ガクポ選手(選手列伝はこちら)が90+2分に同点ゴールを決めた(ドイツ戦の結果)。ファン・ダイク選手(選手列伝はこちら)は主将として先発した。「ポゼッションで主導権を握るサッカー」と、ミケルス氏(監督列伝はこちら)、クライフ氏が築いたオランダの攻撃的な伝統がどう融合するかが、今後の焦点となる。
出典: Wikipedia(英語版)ほか