【選手列伝】エドウィン・ファン・デル・サール CL決勝でPKをストップ、40歳でプレミア優勝の名GK
エドウィン・ファン・デル・サール氏は1970年10月29日、フォールフート生まれのGK。アヤックス(1990〜99年)、ユヴェントス(1999〜2001年)、フラム(2001〜05年)、マンチェスター・ユナイテッド(2005〜11年)でプレーした。アヤックスでは1995年、マンチェスター・Uでは2008年にチャンピオンズリーグを制し、2008年の決勝(チェルシー戦)ではPK戦でアネルカのシュートを止めた。2008-09シーズンには、無失点1,311分というプレミアリーグの記録を達成し、2011年には40歳でプレミアリーグ優勝を経験した、最年長の選手となった。
オランダ代表では、1994年から2008年までに130試合に出場し、2017年にスナイデル選手に抜かれるまで、代表最多出場記録を保持していた。EURO 2008を最後に、代表を引退した(EURO 2008の総括)。2011年に現役引退した。
アヤックスの黄金世代の守護神
ファン・デル・サール氏はアヤックスで9シーズンを過ごし、リーグ戦226試合に出場。ルイス・ファン・ハール監督(監督列伝はこちら)の下で、1994-95シーズンにはリーグ戦を無敗で制し、チャンピオンズリーグ決勝でもミランを1-0で下して欧州王者になった。チームメートにはライカールト氏、クライファート氏、セードルフ氏、ダーヴィッツ氏、オーフェルマルス氏らがいた。リーグ優勝は1993-94、94-95、95-96、97-98シーズンの4回で、KNVBカップ3回、1995年のUEFAスーパーカップとインターコンチネンタルカップも獲得。1995-96シーズンにもチャンピオンズリーグ決勝に進んだが、ユヴェントスにPK戦で敗れた。オランダの年間最優秀GKに1994年から4年連続で選ばれ、ヨーロッパ最優秀GKには1995年に選出された。
ユヴェントス、フラム、そしてマンチェスター・U
| 期間 | クラブ | リーグ戦出場 | 主な実績 |
|---|---|---|---|
| 1990〜99年 | アヤックス | 226 | CL制覇(1994-95)、リーグ優勝4回 |
| 1999〜2001年 | ユヴェントス | 66 | 2年間で国外挑戦 |
| 2001〜05年 | フラム | 127 | 2003-04シーズンにプレミアリーグ最多の無失点試合を記録 |
| 2005〜11年 | マンチェスター・U | 186 | プレミアリーグ4回、CL制覇(2007-08) |
1999年にユヴェントス、2001年にはイングランドのフラムへ移籍。フラムでは4シーズンで127試合に出場し、2003-04シーズンにはプレミアリーグで最も多くの無失点試合を記録し、クラブの年間最優秀選手にも選ばれた。2005年、34歳でマンチェスター・ユナイテッドに加入し、6シーズンで186試合に出場。プレミアリーグを2006-07、2007-08、2008-09、2010-11シーズンの4回制し、リーグカップも2回(2005-06、2009-10)獲得した。
記録と名場面
- 2008年 チャンピオンズリーグ決勝(モスクワ):チェルシーとのPK戦で、アネルカのシュートを止めてマンチェスター・Uを優勝に導いた。この年はFIFAクラブW杯も制した
- 2008-09シーズン:リーグ戦で1,311分間無失点というプレミアリーグ記録を樹立。ゴールデングラブ賞、UEFA年間最優秀クラブGKにも輝いた
- 2011年:40歳205日でプレミアリーグ優勝を経験し、史上最年長の優勝選手となった
キャリア全体では主要タイトルを26個獲得したとされる。2016年には古巣のアマチュアクラブ、VVノールトウェイクで1試合だけ現役復帰している。
オランダ代表での歩み
1994年のW杯のメンバーには入ったが出場機会はなく、代表デビューは1995年6月7日のベラルーシ戦まで待つことになった。1996年のEURO、1998年のW杯、2000年のEUROでは、いずれも敗退がPK戦で決まった時にゴールを守っていた(1998年W杯の総括、EURO 2000の総括)。2008年のEUROでは主将を務め、「死の組」でイタリア、フランスを撃破する快進撃を支え、大会のベストイレブンにも選ばれた(EURO 2008の総括)。代表通算130試合は、2017年にスナイデル氏(選手列伝はこちら)に抜かれるまで、代表の最多出場記録だった。
引退後の歩み
2011年に現役を退いた後は、古巣アヤックスの経営陣に加わり、のちに最高経営責任者(CEO)を務めた。世界屈指のGKとして知られ、長身を生かした安定感のあるゴールキーピングと、足元の技術の高さは、現代的なGK像の先駆けの一つとして評価されている。
出典: Wikipedia(英語版)ほか