【監督列伝】ベルト・ファン・マルワイク 2010年W杯でオランダを準優勝に導いた、フェイエノールトのUEFAカップ王者監督
ベルト・ファン・マルワイク氏は1952年5月19日、デーフェンテル生まれ。MFとして、ゴー・アヘッド・イーグルス、AZ、MVVなどでプレーし、オランダ代表としては、1975年に1試合出場した。
オランダ代表の監督は2008年から2012年6月までで、2010年のW杯では、スロバキア、ブラジル、ウルグアイを破って決勝に進み、スペインに延長0-1で敗れて準優勝した(2010年W杯の総括)。EURO 2012では3戦全敗でグループ敗退し、2012年6月27日に辞任した(EURO 2012の総括)。クラブでは、フェイエノールトで2001-02シーズンのUEFAカップ優勝(決勝でドルトムントに3-2)、2007-08シーズンのKNVBカップ優勝を経験している。
選手時代
ファン・マルワイク氏は、故郷デーフェンテルのゴー・アヘッド・イーグルスでプロ入りし、FWやMFとして6年間プレーした後、アルクマールのAZへ移籍。1978年からはMVVマーストリヒトで8シーズンをプレーし、フォルトゥナ・シッタルトを経て、1988年にベルギーのFCアッセントで現役を退いた。エールディヴィジでは通算393試合に出場した。フェイエノールトや、イングランドのウェストハムからの関心もあったが、負傷などもあって大型移籍は実現しなかった。1975年にはミケルス氏(監督列伝はこちら)に招集され、ユーゴスラビアとの親善試合に出場したが、これが唯一の代表キャップとなった。
クラブでの指導者キャリア
1982年から指導者に転じ、1988年に現役を退いてから本格的に監督業に専念した。フォルトゥナ・シッタルトの監督としては、1997-98シーズンにエールディヴィジ7位、1999年にKNVBカップ決勝進出を果たした。当時の選手にはファン・ボメルらがいた。2000年にフェイエノールトの監督に就任。初年度の2000-01シーズンは2位、2年目の2001-02シーズンに、フライブルク、レンジャーズ、PSV、インテルを破る勝ち上がりで、決勝でドルトムントを3-2で下してUEFAカップを制した。
| 時期 | チーム | 主な実績 |
|---|---|---|
| 1990年代後半 | フォルトゥナ・シッタルト | 1998年リーグ7位、1999年KNVBカップ決勝 |
| 2000〜04年 | フェイエノールト | 2001-02 UEFAカップ優勝、リーグ3位が3年続く |
| 2004〜06年 | ドルトムント | 2シーズン連続7位 |
| 2007〜08年 | フェイエノールト | 2007-08 KNVBカップ優勝 |
| 2008〜12年 | オランダ代表 | 2010年W杯準優勝 |
2004年にはドルトムントの監督に就任したが、2004-05、2005-06シーズンはいずれも7位。2006-07シーズンは9位と低迷し、2006年12月に契約を解除した。2007年にフェイエノールトへ復帰し、ジョヴァンニ・ファン・ブロンクホルスト氏らを呼び戻して2008年のKNVBカップ決勝でローダJCを2-0で下して優勝した。
オランダ代表での戦い
2008年のEURO終了後、ファン・バステン氏(監督列伝はこちら)の後任として代表監督に就任。スタッフには、フランク・デ・ブール氏(監督列伝はこちら)、フィリップ・コクー氏らが名を連ねた。
- 2010年W杯:グループEでデンマーク、日本、カメルーンに3連勝。決勝トーナメントでスロバキア(2-1)、ブラジル(2-1)、ウルグアイ(3-2)を下して決勝へ。決勝はスペインと延長0-1(2010年W杯の総括)
- EURO 2012:デンマーク、ドイツ、ポルトガルに3連敗でグループ最下位。得点はわずか2点(EURO 2012の総括)
2010年の決勝では、守備を重視した激しいサッカーで臨んだが、これはオランダの伝統的な攻撃的スタイルとは対照的だと受け止められた。EURO 2012予選は10試合で9勝1敗、37得点と圧倒的な成績を収めていたが、本大会では結果を残せなかった。2011年12月には2016年まで契約を延長していたが、EURO 2012の3連敗を受け、2012年6月27日に辞任した。主力にはスナイデル氏(選手列伝はこちら)、ロッベン氏(選手列伝はこちら)、ファン・ペルシ氏(選手列伝はこちら)がいた。
代表退任後
その後、ハンブルガーSV(2013〜14年、143日間で解任)、サウジアラビア代表(2015〜17年、2018年W杯出場権獲得)、オーストラリア代表(2018年W杯のみ)、UAE代表などを指揮した。サウジアラビアでは、最終予選の日本戦で勝利して本大会出場を決めた。ただし、本大会前に契約が更新されずに退任している。
出典: Wikipedia(英語版)ほか