【監督列伝】マルコ・ファン・バステン(監督編) オランダ代表を2006年W杯ベスト16、EURO2008でイタリア・フランスを撃破
マルコ・ファン・バステン氏は、現役時代、バロンドール3度受賞のストライカーとして知られ、引退後は、2004年から2008年まで、オランダ代表の監督を務めた。2006年のW杯ではベスト16(ポルトガルに0-1、2006年W杯の総括)、EURO 2008では「死の組」を、イタリア(3-0)、フランス(4-1)を破って首位通過した(EURO 2008の総括)。準々決勝は、ヒディンク監督のロシアに延長で1-3と敗れた。
クラブでは、アヤックス(2008〜09年)、ヘーレンフェーン(2012〜14年)、AZ(2014年)の監督を務め、その後、オランダ代表のアシスタント(2015〜16年)、FIFAの技術部長にも就任した。
指導者への転身
現役を足首の負傷で退いたファン・バステン氏(選手列伝はこちら)は、2003〜04年にヨング・アヤックスのアシスタントとして指導者の道を歩み始めた。実績のある元スーパースターが、コーチとしての経験をほとんど積まないまま代表監督に就任することは、当時大きな話題となった。2004年、EURO 2004でのアドフォカート氏(監督列伝はこちら)の辞任を受けてオランダ代表の指揮官に就いた。
2006年W杯:世代交代の大会
就任後、最初の大きな仕事は、2002年W杯予選敗退後の4大会ぶりの本大会だった2006年のドイツW杯。新しい世代を交えたチームは、グループCでセルビア・モンテネグロに1-0、コートジボワールに2-1、アルゼンチンに0-0と2勝1分で2位通過。決勝トーナメント1回戦はポルトガルに0-1で敗れた。この試合はイエローカード16枚、退場4人という大荒れの内容で「ニュルンベルクの戦い」と呼ばれた(2006年W杯の総括)。
EURO 2008の快進撃
- グループC初戦:イタリアに3-0(ファン・ニステルローイ、スナイデル、ファン・ブロンクホルスト)
- 第2戦:フランスに4-1
- 第3戦:ルーマニアに2-0。3連勝で首位通過
- 準々決勝:ロシアに延長で1-3。86分にファン・ニステルローイが同点弾を決めたが、延長で2失点
グループでの圧倒的な攻撃力(攻撃的な4-3-3が基本)は大きな称賛を集めたが、準々決勝でヒディンク氏(監督列伝はこちら)率いるロシアに敗れ、大会屈指の番狂わせとなった(EURO 2008の総括)。この大会では、スナイデル氏(選手列伝はこちら)が大会ベストイレブンに選ばれ、ファン・デル・サール氏(選手列伝はこちら)は主将としてチームを率いた。
大会後、代表監督はファン・マルワイク氏(監督列伝はこちら)に交代した。
クラブでの指揮
| 時期 | チーム | 備考 |
|---|---|---|
| 2003〜04年 | ヨング・アヤックス(アシスタント) | 指導者としての第一歩 |
| 2004〜08年 | オランダ代表 | 2006年W杯ベスト16、EURO 2008ベスト8 |
| 2008〜09年 | アヤックス | クラブ監督としての初仕事 |
| 2012〜14年 | ヘーレンフェーン | 2シーズン |
| 2014年 | AZ | その後アシスタントに |
| 2015〜16年 | オランダ代表(アシスタント) | EURO 2016予選を支えた |
アヤックスの監督は2009年に退任。その後、FIFAで技術開発を担当する役職にも就いた。
評価
選手として頂点を極めたファン・バステン氏は、監督としてはW杯ベスト16、EUROベスト8という戦績だった。それでも、EURO 2008での攻撃サッカーは、オランダらしい華やかなスタイルの復権として、多くのファンの記憶に残っている。
出典: Wikipedia(英語版)ほか